バーチャルイベント

VIRTUAL EVENT コロナ禍の不動産業界に
おける「バーチャルイベントの
可能性」

人を集めることができない、
withコロナ時代のプロモーション

新型コロナウイルス感染症がもたらしたビジネスへの影響はいうまでもなく、エンドユーザーとのコミュニケーションをこれまで通りのやり方で続けていくことは難しい現状が続いています。セミナーや商談会など大勢の参加者を会場に集めて、実際のイベントを行うのはまず困難であり、大規模会場で予定されていたイベントの多くは中止になってしまいました。しかし、その一方で、一部のイベントがオンライン化して実施されているのをみなさまご存知でしょうか。

毎年東京ビッグサイトで開催されていた『ニコニコネット超会議』は今年8月にオンライン開催となり、お子さんに大人気のポケモンをテーマにしたイベントも今年はオンライン型の参加イベント『ポケモンバーチャルフェスト』に様変わりしていました。このように、イベント自体を「バーチャルイベント」化するケースは民間だけでなく、地方自治体に至るまで増えており、今後もさらに増えていくものと予想します。とはいえ、みなさんの中には「バーチャルイベントはよくわからないし、準備や費用面など大変では?」と思われている方も多いと思います。しかし、世の中の流れとして、テレワークをはじめとする社会のデジタル化が急速に進んでいるのは紛れもない事実であり、それに伴い高速かつ安定した通信環境を実現すべく大手携帯キャリア各社が進めている5Gの通信環境整備などもあり、バーチャルイベント実施に対しての外的環境はむしろ整いつつあるのです。

時間と場所の制約を受けない
バーチャルイベント

この記事をご覧のみなさまは、ビジネスとしてイベントを主催される側の方も多いかと思いますが、
バーチャルイベントには主催者・参加者の双方にとってメリットが多くあります。
リアルイベントとの比較という形でバーチャルイベントのメリットをまとめてみました。

イベント主催者

※イー・ステート・オンラインまとめ(2020)

イベント参加者

※イー・ステート・オンラインまとめ(2020)

私どもイー・ステート・オンラインが主にサービス提供をさせていただいている不動産業界においても、4月に発生した緊急事態宣言の発令にともなって、モデルルームの一時休業などの事態が相次ぎました。その際、ベルフェイスなどのオンライン商談ツールでのコミュニケーションが各社で始まりましたが、主に既存のお客様に対する取り組みであり、いわゆる新規顧客獲得に向けたアプローチは物件サイトのみという状況が続きました。通常時であれば、盛んに実施されていたリアルの集客イベントは軒並み中止になっていたのです。

イベントの実施目的として、自社の売上拡大に寄与する顧客の獲得という点が大きいと思いますが、リアルイベントの実施が困難な状況はしばらく継続するでしょうから、代替手段としての「バーチャルイベントの実施による新規顧客の獲得」という可能性について、ぜひみなさまでもご検討いただければと思います。先日発表された大手不動産会社のニュースリリースによると、アバターを通じて世界中から参加できる新しい形のイベント開催を目指し、実証を進めていくようです。

バーチャルイベントの最新情報と
不動産業界における可能性

リアルイベントからバーチャルイベントへの移行は各業界で続々と起こっていますが、特にエンタメ系ビジネスとの相性が良く、今年の12月から翌年の1月にかけて世界最大級のバーチャルイベント『Virtual Market』の開催も予定されています。
このような規模感のイベントともなると、リアルの商談会イベント同様、名だたる大手企業が続々と出展していることもあり、今後もビジネスの場としてバーチャルイベントが活用される事例はまだまだ増えていくことでしょう。さらに、バーチャルイベント開催のハードルを下げるべく、バーチャルイベント自体をパッケージ化してサービス提供する企業も出てきており、お客様に対するアプローチ手段の一つとして定着するのも時間の問題かもしれません。
さて、最後に、イー・ステート・オンラインが主にサービス提供をさせていただいている不動産業界におけるバーチャルイベントの未来はどうなるか、勝手ながら占ってみましょう。

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scene1バーチャル販売センター

不動産業界、とくに当社が主にサポートしている新築マンション分譲においては、マンションギャラリーと呼ばれる来店型の販売施設がありますが、これを丸ごとバーチャル化することはできそうです。専用の仮想空間にバーチャルのマンションギャラリーを建設し、24時間365日利用できるスペースとして展開します。専用のURLをお伝えすることで、お客様はご都合の良い時間に好きなだけ利用することができます。動画やチャットボットなど、画像や文字情報以外のコンテンツを用意すれば、新たな顧客獲得の場として活用できるのではないでしょうか。

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scene2家探しをするユーザーの交流の場

住宅購入は何かと情報収集が必要です。購入資金やローンなどのお金の話はもちろん、会社や商品の選び方まで、調べて取捨選択することは山のようにあります。そういった家探し中の人たちが、より効率よく情報収集するためのバーチャルイベントはどうでしょうか。現実世界にも、複数企業の住宅を展示している住宅展示場はありますが、それをバーチャル空間上に構築し、住宅をバーチャル見学するだけでなく、家探しに関する必要な情報が得られるイベントとして、また家探しをしている人同士の交流の場として活用するわけです。もちろん、住宅販売を手掛ける企業やファイナンスの専門家がイベントに参加している必要がありそうですが、期間限定イベントならば実施は可能だと思います。